授業改善

音楽の時間、あるクラスが「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」を歌っていた。ある学校行事へ向けて練習してるんだけど、聞けば聞くほど歌詞もメロディもいい曲だと思う。中学生という多感な時期にこの曲と出会えた彼らは幸せだとさえ思う。


あいかわらず学校はグチャグチャで、ビックリする日々が続いている。授業開始のチャイムが鳴っても、半分近くの生徒が席に座っていない。鳴ってからトイレ、果ては運動場でサッカーやってたり、注意されて逆切れ、先生しばいてガラスを割って。ここのところ、先生が被害にあうケースが増えていて……。10年前は、チャイム鳴っても教室には数人しかいなかったらしいから、それと比べたらましかな。


そんな厳しい状況の中ではあるけど、筆者が担当する少人数の授業は、やや改善の兆しが見られている。勤務校では、いわゆる五教科の多くの授業は、TTまたは少人数、習熟度の体制が取られていて、きめ細やかな指導ができるようになっている。とは言うものの、実態は、一人の先生が授業を進め、もう一人の先生がウルサイ生徒を黙らせたり、授業逃亡する生徒を追いかけに行ったり、突然始まる喧嘩を止めたり……。荒れたクラスでは、チャイムと同時に空き時間の5〜6人の教師で追い込みをして、授業が落ち着くまで子どもたちを監視して……。


筆者の授業では、教科書を使う機会を減らし、とにかく子どもたちを褒めちぎって、褒めちぎって、簡単なプリントからはじめ、英語を口で言う活動をさせて、達成感を感じることができるような課題を与えるようにしてみた。これがビックリ、落ち着いてきまして、先生しばいてた荒れた子どもが、50分間座って勉強するようになった!10問問題があったら、1問終わるごとに近くに行って赤ペンで丸をしてやると、これがグングンとやる気を増してきたようで、プリント配布、即紙ひこーきだったのが、ファイルするようにまでなりました。