大分の悪いやつらの

大分汚職の全容解明が待たれるが……。7月は全国で教員採用試験が行われており、この際ではあるが、文部科学大臣が言ったように、公正な選考が行われたか全国的な調査をやってもらいたいな。それでなくも、証拠隠滅に必死な自治体がありそうなのにさ。

<教員採用汚職>不正に良心の呵責…逮捕の参事に口利き集中
7月11日15時2分配信 毎日新聞


 「前年に(不正によって)落とした受験生が次の年に合格圏内に入ったら、心底うれしかった」−−。大分県の小学校教員採用試験を巡る収賄容疑で再逮捕された県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)が関係者に対し、不正に手を染めながらも良心の呵責(かしゃく)に揺れる心を打ち明けている。

 関係者によると、08年度の採用試験では、口利きのあった受験者の点数を加点する改ざんに伴って減点され不合格になった受験者が約10人いるという。本来合格するはずだった受験者の点数を減点操作していた江藤容疑者。過去の改ざんによって不合格になった受験者の名前をメモで残していた。その受験者が翌年の試験で合格圏内にいる場合、減点操作の対象から外すなどして意図的に合格させていたという。

 江藤容疑者は別府市出身。大分、別府両市の教諭などを経て、03年から逮捕されるまでの間は人事班に所属。07年は小・中学校の教員採用試験結果の集計や最終合格者リストの起案をする立場になった。出世コースでもあったが、人事班配属になった際に「(口利きによる不正採用は)うわさに聞いていたが、本当にあるんだ」とがく然としたという。07年度の採用試験にあたり、元県教委審議監、二宮政人容疑者(61)=収賄容疑で逮捕=に受験者成績一覧表を示すと、口利きがあった受験者に印が付けられ「最後まで通すように」と指示されたという。

 県教委の佐伯教育事務所在任中(98年から2年間)に、県教委参事、矢野哲郎容疑者(52)=贈賄容疑で再逮捕=と知り合った。江藤容疑者は人事班に入って以降、口利きによる不正の多さについて「もううんざりだ。こんなことやってられない」と、矢野容疑者に愚痴をこぼしていたという。

 江藤容疑者に合格依頼の口利きが集中していたが、「何の見返りもないことが多く、大半を汚れ役に徹していた」と言われる。

 こうした事情を知った矢野容疑者は小学校校長、浅利幾美被告(52)=贈賄罪で起訴=に「今度(浅利被告の長男長女の合格依頼の際)は直接、本人にお礼をしよう」と告げ、贈賄工作を持ちかけていたという。

 08年度採用試験の際に浅利被告から現金と金券計400万円を受け取った江藤容疑者。ところが発覚を恐れ「矢野さんの時(07年度採用試験の贈収賄事件)だけでやめておきたかった」と周辺に打ち明けたという。だが、今年3月、佐伯市内の校長、教頭の3人から昇進の謝礼として計110万円の金券を受け取っていた疑いも浮上した。金まみれの職員採用、内部昇進……。関係者からは「次第に感覚がマヒしたのだろう」との指摘も上がっている。【金秀蓮】

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