泣けてくる

帰りの電車の連絡が悪くて,通勤時間2時間と少しくらいかかる日がある。講師生活史上2番目に遠い今の学校。というわけで,500円払って特急に乗っちゃうときがある。今日はそんな日だった。近鉄電車は,特急優先ダイヤで今日も絶賛営業中なわけで,目の前で急行が行っちゃうときの寂しさは,秋茄子を噛みしめる夜のごとしで,仏教的無常観さえただよう。


電車の中ではアイポッドで音楽聴いてるか,本を読んでるかだもんな。徳永英明『Vocalist 3』と『ホームレス中学生』がひそかにお薦めで,最後の5ページは,大人でも泣けてくる。駅降りたら,今夜も綺麗なお月様。徳永さんの声も,朝からシャッキリするねぇ。


いま担当してる子どもたちは,きょう明日では,なかなか目に見える成果は出てこない。きょうの涙も,明日の笑顔も,それはきっと,今から何年も先,長い長い目で彼らの人生をみたときに,大きな成果になってるんだろうな,と思うよ。昨日まで10分しか集中できなかったのが,今日は20分がんばれた。それってすごいよね,って。偽善者っぽいのかもしれないけど,ひとりひとりがちょっとずつ,そんな学びができる教室や学校って,ぜったい大事だって信じながら,明日も早朝から頑張ろうと思う。