子どもがアホなのではない

橋下知事が激怒していたねぇ。大阪の教育は最悪だ!って。大阪は就学援助の割合も高いし、それは仕方ない側面もあるんじゃないかと思うが。


だいたい、大阪府は当初、少人数/習熟度授業を定数内講師を雇用して始める予定をしていたが、橋下知事の歳出削減案で週30hの非常勤講師ですることになって。しかも、学校が選べるのは1教科で、講師は一人しかやってこないという。もちろん、全部の学校ではないし……。


そもそも少人数授業や習熟度授業が効果的かどうかというと、そもそもどうなんだという話があるがな。

国学力テスト:中学国語の活用能力、最大5.6ポイント差 /大阪
8月30日14時1分配信 毎日新聞


 ◇応用力低迷、習熟度別授業に期待−−府教委、9億5900万円投入
 文部科学省が29日に結果を公表した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、府は小中学校とも正答率が全国平均を下回った。全国に比べ、基礎知識より応用能力が低迷しているのは昨年と同じ傾向。府教委は「課題は見えた」として、2学期から行う放課後学習と習熟度別授業の効果に期待を寄せている。【平川哲也】
 全国学力テストは、特別支援学校の小中等部を含む小学6年生と中学3年生の全児童・生徒が対象。府では今年4月の試験に、小学校が1021校の7万9317人、中学校が450校の6万3845人が臨んだ。科目は国語と算数(数学)の2教科で、基礎知識の定着度を測る「A」と知識の活用能力を調べる「B」の区分をそれぞれ設けている。
 正答率を全国と比べると各教科ともAよりBの較差が大きく、中学の国語Bは最大の5・6ポイント差がついた。学習状況調査では「国語の授業で目的に応じて資料を読み、自分の考えを話したり書いたりしているか」との問いに「どちらかといえば当てはまらない」「当てはまらない」と答えた率が全国を16・6ポイント上回る73・3%に達した。府教委は「学習習慣の低下が授業態度などにも影響しており、思うような授業を展開できていないのでは」と推測している。
 そこで、学習習慣定着のため府教委が取り組むのが、小中学校の全学年を対象に週2回行う無料の放課後学習「おおさか・まなび舎」。初年度は小学校が政令中核市を除く200校で国語と算数、中学校が政令市を除く129校で数学と英語を教える。「学習支援アドバイザー」と呼ばれる地域の教員OBらが指導し、先生と生徒という縦の関係とは異なる学習環境で、自学自習の習慣を身に着けさせる狙いだ。
 学力テストの結果は一方で、府における学力の二極化も印象づけた。正答率が全国より1・7ポイント低かった小学校の算数Bは、全13問のうち、正答が10問を超えた学力高位層が全国と同レベルで分布。逆に5問以下の低位層は全国より3ポイント多く、個々の学習理解度に応じた指導が必要であることを示した。
 これを実践に移す習熟度別授業は、9億5900万円を投じて非常勤講師ら441人を新たに採用し、小3〜中3を対象に全校で行う。小学校は国語と算数▽中学校は国語、数学、英語の教科について、チェックテストなどで測った理解度に応じてコース分けする試み。学力のある子が受けるコースは最大40人編成、きめ細やかな指導が必要な子のコースは20人以下とする。
 府教委は「学習理解度を深めるのが目的で、能力格差を植え付けたり、本来のクラス編成に影響するものではない」と強調する。だが、小5の長男がいる大阪市の主婦(44)は「分からない子に教えるという、助け合いの心をつみ取る恐れがある」と話すなど、懸念の声も出ている。

8月30日朝刊

最終更新:8月30日14時1分

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000188-mailo-l27