一に県教委、二に議員、三に校長

ああ、おそろしやの大分教員採用試験汚職。予想通り議員さん登場しちゃったね。全国的に実態解明しないとダメだろう。


大分県教委の教員採用汚職:県議の口利き常態化、10人以上関与 中学でも不正
 大分県の教員採用試験を巡る汚職事件で、同県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)=収賄容疑で逮捕=が07、08年度の小学校教員採用試験で受けた計約35人分の口利きのうち、両年度とも10人以上の県会議員が関与していることが分かった。県警は、県議の口利き行為が常態化していたとみており、金品授受の有無についても調べている。一連の事件で政治家の関与が明らかになったのは初めて。

 一方、江藤容疑者は中学校教員採用試験でも「上層部から指示をされ点数のかさ上げなど不正に合格させていた」と関係者に話していることも判明した。

 ある県議は毎日新聞の取材に、県教委の元審議監、二宮政人容疑者(61)=同=の審議監室に合格依頼者リストを持ち込み「なんとかしてほしい」と頼んだことを明らかにした。

 県議によると、後援団体などから依頼された合格依頼リストを、二宮容疑者の審議監室に持ち込み、その光景は職員も見ていたという。県議は金品授受については否定し、「何年も落ちている受験者について『この子は何が足りないのか』と尋ねても、二宮容疑者は『一生懸命に頑張るように』と言う程度だった」と依頼のほとんどは実現しなかったという。

 ある県内の教育関係者は「教師になりたかったら、一に県教委、二に議員、三に校長と言われてきた」と話している。

 一方、江藤容疑者は関係者に対し、人数などは記憶していないが、中学校の採用試験でもかさ上げなどの不正を行っていたと明かしていた。県教委によると、江藤容疑者が人事班の総括をしていた08年度の中学校採用試験は537人が受験。31人が採用され倍率は17・3倍だった。また、07年度は513人中31人が採用され最終倍率は16・5倍だった。

毎日新聞 2008年7月9日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/jiken/archive/news/2008/07/09/20080709dde041040034000c.html