大分県職員採用汚職

大分県の教員採用汚職はとどまることなく、闇に包まれた選考の実態が明らかになり、教員免許を持つ者として何とも言えない気持ちになる。ここ2年間で30人以上が金の力で合格し、今も教壇に立ち続け、その一方では、何人もの受験者が身勝手なアフォのために涙をのんでるわけだから、これだけは絶対に許せんな。年齢制限とかで、最後の受験だった人もいるかもしれないじゃん。勝手に点を減点していたというのは、もう金の亡者としか言いようがないな。


合格ラインに到達していたにもかかわらず、不合格判定になった人への救済措置は、もちろんなされるべきだし、インチキして受かった人にも何らかのペナルティをかすべきでしょ。採用試験の結果をめぐっては、最近では結果の開示請求ができる都道府県、政令市も増えてきている。しかし、その内容というのは、不合格A〜Cの大まかなラインであったり、面接と筆記と実技の総合席次であったりするのだが、その採点基準や配点などが明らかになっていないケースが大多数であって、そこのところも曖昧で透明性を欠く。



人生の途中でいろいろな道を通って先生になる人が増えているけど、金にまみれたような裏道だけは通りたくないもんだ。

<大分・教員採用汚職>教員採用「カネとコネ」とうわさ絶えず 暗部に踏み込む
7月6日16時47分配信 毎日新聞


 ◇校長・教頭贈賄で子供合格

 大分県の教員採用試験を巡り、県教委の前ナンバー2まで関与したとされる贈収賄事件の摘発が進む。現職の校長や教頭らが、わが子の採用を求めて教委幹部にわいろを贈る構図。同県では以前から「教員採用はカネとコネ次第」とのうわさが絶えず、県警がその暗部に踏み込んだ。

 ◇参事、2年間で30人以上口利き

 ◇試験の点数も改ざん

 「教員と教委幹部の間で不自然なカネの動きがある」−−県警が事件の端緒をつかみ、流れを追うと、受け取ったのは教員採用試験の実務を取り仕切る人事班の幹部で、贈った校長の子供2人は今年、いずれも教員採用試験に合格していたことが分かった。


 県警は6月14日、贈賄容疑で小学校長の浅利幾美容疑者(52)を、収賄容疑で県教委義務教育課参事、江藤勝由容疑者(52)を逮捕した。両者を仲介したとされるのが、共通の知人で江藤容疑者の同僚、矢野哲郎容疑者(52)と、その妻で小学校教頭の矢野かおる容疑者(50)。県警は矢野夫妻も贈賄の共犯容疑で逮捕した。江藤容疑者には浅利容疑者から、現金300万円と金券100万円が渡ったとされる。

 大分地検は5日、浅利、矢野哲郎の両容疑者を贈賄罪▽江藤容疑者を収賄罪で起訴。矢野かおる容疑者は「関与の程度が低い」として処分保留にした。

 関係者によると、江藤容疑者は合格点に達していなかった浅利容疑者の長男の点数を改ざんしていたという。

 ◇裏ルート存在

 前年度の教員採用試験では、仲介役だった矢野容疑者夫妻の長女も合格していた。県警はこの採用についてもカネの流れを追い、当時県教委審議監だった現・由布市教育長、二宮政人容疑者(61)の関与を突き止め、4日に収賄容疑で逮捕した。

 矢野容疑者夫妻は長女の合格の見返りに、二宮容疑者と江藤容疑者にそれぞれ金券100万円を贈ったとされ、県警は5日、贈賄容疑で夫妻を、収賄容疑で江藤容疑者を再逮捕した。

 二宮容疑者は当時、県教委のナンバー2で、江藤容疑者は部下だった。また、江藤容疑者が、07、08年度の採用試験で、少なくとも30人以上を合格させるように口利きを受けていたことが、関係者の話で分かった。うち自力で合格した受験生もいるが、半数近くを合格させるため点数を加点し、逆に合格点に達していた受験者の減点などの改ざんをしていたとみられる。県警は、裏採用ルートがあり不正が常態化していたとみて、江藤容疑者や二宮容疑者を通した口利きルートの解明を急ぐ。

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